■ 「機械工事施工ハンドブック(平成11年版)」発刊のご案内 

監修:建設省建設経済局建設機械課
発行:社団法人日本建設機械化協会

 皆様方におかれましては、益々ご清栄のこととお喜び申し上げます。
 この度発行します「機械工事施工ハンドブック」は第2版として9年目の改訂版です。機械工事に携わる多くの技術者の方々には「機械工事共通仕様書(案)の手引書」として広くご利用頂いて参りました。今後とも機械工事施工および監督検査の効率的な業務執行書として広く活用されることを期待いたします。


●平成11年版の発刊について

 河川、道路、ダムなどの社会資本の着実な整備と共に、それらの施設の中に数多くの機械設備が設置されており、時代の変遷にともなう機能の高度化・ニーズの多様化に的確に対応するため、新技術の導入を計り、長期間に渡り公共施設としてふさわしい性能を発揮し、信頼性を確保することがますます期待されております。
 そのため、機械工事においては製作、据付から完成までの各施工段階において所要の出来形・品質の確保を確認しつつ施工しなければなりません。
 平成2年3月に発刊した「機械工事施工ハンドブック」は、「機械工事共通仕様書(案)の手引きとなる」との基本理念に基づいて編纂され、工事の施工監督に携わる方々が事務の流れ、書類の書き方、施工管理あるいは監督上留意すべき事項、検査の考え方、要点などについて具体的な事例を基に解説していました。
 しかし、近年の公共工事においては、「透明性」「客観性」「競争性」の向上や公共施設の「品質」、さらにはライフリサイクルを考慮した「コスト縮減」が求められています。この背景にはWTO(政府調達に関する協定)の発行や国の財政改革等ここ数年の大きな社会情勢の変化がありました。
 こうした変革に的確に対応すべく機械工事においても、「機械工事施工ハンドブック」の内容について見直しを行い、発注者・請負者それぞれの責任の所在の明確化を行いました。
 本ハンドブックは「総則編」と「施工編」から構成されており、総則編においては発注者・請負者側双方のなすべき業務が工事の順をおって実務レベルで解説されており、業務の簡素化・円滑化・合理化に役立ち、「施工編」では水門設備の工事を事例とし、施工技術等について具体的に記述し、工事を円滑に遂行する上でのガイドラインとして有効に活用できるものと考えています。
 本ハンドブックが機械工事施工および監督検査に携わる多くの方々に広く活用され、よりよい社会資本としての機械設備が設置されることを願い、ここに本書を発刊した次第です。


●本書の内容

I  総則編
   第1編 一般共通
     総則、業務の流れ、提出書類、工事の技術者制度
   第2編 工場製作
     設計図書、施工計画書、施工管理計画
   第3編 現場据付
     設計図書、施工計画書、施工管理計画
   第4編 監 督
     監督業務、段階確認、(工場製作、現場据付)
   第5編 検 査
     検査の書類、検査業務、検査の体制、検査時の提出書類
     工事検査の準備、受検方法
   第6編 完成時提出図書類作成要領
     適用、一般事項、提出書類の種類、提出区分、内容、編集方法、製本方法
   第7編 資料編
     実施仕様書(例)、施工計画書(例)、工事検査要領書(例)、取扱説明書(例)
II 施工編(カラー印刷)
   第1章 工場製作
   第2章 輸送
   第3章 現場据付


●A−4判、約700頁

●平成11年11月発行

●定価 … 7,980円(本体価格7,600円) 送料600円

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