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■ 「平成17年度建設施工と建設機械シンポジウム」開催報告 ■
−−−−優秀論文賞4編、奨励賞1編を表彰−−−−


 社団法人日本建設機械化協会主催による平成17年度建設施工と建設機械シンポジウムが、平成17年11月15日(火)〜16日(水)の二日間にわたり、東京都港区の機械振興会館において国土交通省、独立行政法人土木研究所および社団法人日本機械土工協会の後援のもとに開催された。
本シンポジウムは建設機械と施工法に関する技術の向上を図ることを目的に、機械による施工が普遍化し施工と機械が一体化している現状を踏まえて日頃の研究成果を発表した。
産官学から寄せられた38編の論文が、7分野に分けて二つの会場で発表されそれぞれ活発な質疑が行われた。
応募論文の中から選考委員会で1次選考として厳正に査読・審査し、当日の発表内容の2次選考の審査結果を加味して、次の4編の優秀論文賞と1編の奨励賞が授与された。

◆優秀論文賞◆
(1)長岡市古志東竹沢における緊急排水対応(16.10.23 新潟中越地震)
 ○本間政幸、笠原邦昭(国土交通省北陸地方整備局北陸技術事務所)
 大地震の発生により、巨大な天然ダムの形成という全く予期せぬ事態に対して、技術者の英知を結集し、悪条件を乗り越えて災害を克服した記録で、現地での状況が時系列でわかり、緊迫感が伝わる論文である。体験に基づく貴重な提言がなされていることが高く評価される。

(2)太径曲線パイプルーフ工法の開発−下向きパイプルーフの実大施工試験
 ○白井俊輔(鹿島建設(株))、藤谷俊美(大成建設(株))、伊藤康裕(鉄建建設(株))、秋山浩志(コマツ地下建機(株))
 都市内大規模地下工事において、太径曲線パイプを用いて安全性と信頼性を高める工法について、実大規模の施工実験を詳細に報告したものである。今後の工事での活躍が期待される。

(3)ハイブリッドショベルの開発−省エネシミュレーション技術と実証実験−
 ○南條孝夫((株)神戸製鋼所)、鹿児島昌之、小宮山昌之(コベルコ建機(株))
 ハイブリッド方式の採用により、搭載エンジンの小型化およびエネルギー回収を図りドラスティックな燃料低減効果を実現した、時代のニーズをとらえた研究開発である。シミュレーションと実証機により具体的な検討が行われ、今後の研究開発の方向が示されている。

(4)建設施工におけるコンカレントエンジニアリングの実践
 ○芦田恵樹、建山和由(立命館大学)、大前延夫(ハザマ)
 情報化施工に関してコンカレントエンジニヤリングの観点からアプローチし、情報活用のあり方や効果がわかりやすく整理されている。また、その効果として削減などの環境面への貢献など新しい知見が示されている。

◆奨励賞◆
Investigating the contact dynamics between tool andgranular material using Distinct Element Method (DEM)
○Ha H.BUI、深川良一(立命館大学大学院)
 DEMを用いた粒状物とカッティングツール間の動力学的なシミュレーションが行われており、有用性が認められる興味深い基礎的研究である。今後、実機規模および実作業への展開が大いに期待される。

◆基調講演、特別講演、特別発表、施工技術総合研究所研究報告、機械部会・標準部会成果報告◆
 下記の基調講演、特別講演、特別発表を行うとともに、本協会の施工技術総合研究所の研究発表および標準部会・機械部会の成果報告も併催された。

基調講演 演題:「重機械による施工法の変遷」
 (社)日本機械土工協会 技術委員長 川本 正之 氏
特別講演 演題:「世界市場での建設機械」−その需要・技術動向について−
 新キャタピラー三菱(株) 取締役社長 広瀬 正典 氏
特別発表 演題:「全面遮水壁型調整池におけるITを用いた施工及び工事管理」
 九州電力(株) 穴井 幸康 氏

 最近の厳しい環境にもかかわらず、参加者は300名に達し活発な質疑が行われ成功裡に終了した。
なお、当日発表された論文を収録した論文集(税込価格2,000円、送料600円、CD-ROM付)が当協会本部にて販売されている。ご希望の方は、本部までお申込み下さい。
参考資料:当日プログラム (PDFファイル)