■ 「大深度化に対応する地下空間建設技術と建設機械」発刊のご案内 

 21世紀を迎え、平成13年4月1日に「大深度地下の公共的使用に関する特別措置法」が施行されて、本格的な大深度地下空間利用の時代に入りました。
 これからの大深度地下空間施工では、都市の環境を十分に保全しながら、大深度高水圧化、大断面化、長距離化に対し、高速化施工、長期耐久性機器、省面積施工などの新技術により安全性の向上、工期の短縮、コストの縮減などを計ることが必要です。
 このような状況にそなえて、当協会では「大深度地下空間施工技術委員会」を設置して精力的に調査・研究を進めてまいりました。このたび関係各位のご協力を得て、その成果を纏めて「大深度化に対応する地下空間建設技術と建設機械」という題名で、発刊いたしました。
 つきましては、この機会に本書をご利用していただき、実務に役立てくださいますようご案内いたします。

●目 次
第1章 大深度立坑の構築工法[山留工法・土砂搬送]
1-1 大深度ニューマチックケーソンに利用したヘリウム混合ガス呼吸の実際
1-2 都市における大深度山留工法
1-3 ニューマチックケーソンにおける完全無人化掘削
1-4 上向きシールド工法の開発と実証施工
1-5 空気カプセル輸送システム
1-6 杭と改良体を用いた盤ぶくれ防止工法

第2章 大深度におけるシールド工法[大深度・高水圧・長距離・急速施工]
2-1 名古屋地下鉄上飯田連絡線の高水圧下における・Uターン工事報告
2-2 大深度大断面シールドの回転
2-3 首都圏外郭放水路第4工区トンネル新設工事
2-4 石岡トンネルにおける同時掘進工法
2-5 ビット交換技術「リレービット工法」
2-6 無交換カッタビットによる洪積砂礫層の貫通
2-7 F・NAVIシールドによる高速施工
2-8 大深度(103m)・高水圧(0.9MPa)下の長距離施工
2-9 新しいテ−ルシ−ル交換システム

第3章 大深度における異径断面シールド工法 [異径・親子・DOT・三連]
3-1 親子シールドの施工
3-2 シールド挿入による拡大親子と異径シールドの地中接合技術の確立
3-3 DOT工法による神戸地下鉄(鉄軌道)工事の実績
3-4 側部先行・中央揺動型泥水式三連シールド工法

第4章 最近のシールド工法[発進・接合・到達]
4-1 新素材を用いたシールド直接発進到達技術(SEW工法)
4-2 T字接合シールド工法
4-3 都市部におけるT字接合シールド工法の施工実績
4-4 SPSS工法の大深度への適用性
4-5 電食技術による地下構造物の除去工法

第5章  最近のセグメント組立工法
5-1 DRCセグメント(首都圏外郭放水路第4工区トンネル新設工事)

第6章 最近の掘進工法
6-1 スーパージェットモール工法の概要と施工事例
6-2 曲線ボ−リング技術を利用した地下空間構築(TULIP工法)
6-3 高透水性砂礫地盤における密閉型矩形推進の施工
6-4 大深度斜坑推進工法

第7章 大深度用工事設備
7-1 長距離トンネル工事用バッテリ・マイクロタービンハイブリット式機関車
   (ターボロコ)
7-2 省面積立坑システム

●A4判、217ページ

●平成16年9月17日発刊

●定 価
   2,500円(本体2,381円) 送料500円

●本図書は協会本部のみで販売しております。ご購入方法はこちら